
今回は日産主力のミニバン、セレナを評価していきたいと思います。
セレナといえば新車、中古車問わず常に販売台数上位に入り込んでいる人気車種ですね。
更にe powerモデルを2018年3月に投入し、販売台数1位(ミニバン)の座は2020年現在シエンタに明け渡しているものの、2位の座はキープしています。
SAOは2018年2月にエクストレイルを購入、セレナも試乗して、候補ではありましたが1か月待てませんでした・・・
日産 セレナ
基本情報
セレナには様々なグレードがあります。
簡単にまずはグレード別にまとめてみましょう。
| モデル | タイプ | 燃費 | 価格 |
| e power “X” | HV | 26.2km/l | 2,997,500円 |
| e power “XV” | HV | 26.2km/l | 3,226,300円 |
| e power “XV” 防水シート | HV | 26.2km/l | 3,259,300円 |
| e power “G” | HV | 26.2km/l | 3,473,800円 |
| e power “ハイウェイスター” | HV | 26.2km/l | 3,293,400円 |
| e power “ハイウェイスターV” | HV | 26.2km/l | 3,499,100円 |
| e power “ハイウェイスターV”防水シート | HV | 26.2km/l | 3,532,100円 |
| e power “ハイウェイスターG” | HV | 23.4km/l | 3,725,700円 |
| “X” | ガソリン | 17.2km/l | 2,576,200円 |
| “XV” | ガソリン | 16.6km/l | 2,736,800円 |
| “XV” 防水シート | ガソリン | 16.6km/l | 2,769,800円 |
| “G” | ガソリン | 16.6km/l | 3,061,300円 |
| ハイウェイスター | ガソリン | 16.6km/l | 2,758,800円 |
| ハイウェイスター”V” | ガソリン | 16.6km/l | 2,986,500円 |
| ハイウェイスター”V”防水シート | ガソリン | 16.6km/l | 3,019,500円 |
| ハイウェイスター”G” | ガソリン | 16.6km/l | 3,227,400円 |
見よ、このラインナップ。
初めて見ると何が何だか良く分からないですね。
ちょっと分かりにくいので簡単にまとめると
ハイウェイスターと通常のモデルの2つに分けられます。
ハイウェイスター
・ 無印
・ V
・ G
通常モデル
・ X
・ XV
・ G
| グレード | 通常 | ハイウェイスター |
| エントリーグレード | X | 無印 |
| 中位グレード | XV | V |
| 上位グレード | G | G |
このラインナップから、ガソリンタイプかe powerタイプの選択をします。
値段の差は約41万です。
防水シート位標準にしてくれたらいいのにというツッコミは無しにしましょう。
エクストレイルは標準で防水シートなのに。
日産の営業さんの話によるとガソリンとe power問わず7割強の方がハイウェイスターモデルを選ぶようです。
その中でも中位グレードが人気なようですね!
標準モデルとハイウェイスターとの値段の差は約19~25万です。
大きな違いはフロント、サイド、リアのエアロ部分やエクステリアです。
約7割の方がハイウェイスターを選ぶので、ここではハイウェイスターのガソリンモデルとe powerモデルの違いに触れつつ紹介していきたいと思います。


外装
ついに日産のミニバンも「オラオラ系のフロントマスク」を獲得。
マイナーチェンジで随分と印象が変わりました。
賛否両論ありますが、個人的には気に入っております。
通常モデルとはかなり外装が違うため、ハイウェイスターモデルを見てしまうと通常モデルが貧相にみえてしまいます。
e powerとガソリンタイプでのフロントの違いは、グリルのイルミネーションがガソリンの方は白ですが、e powerは青くなります。
青いイルミネーションは近未来の乗り物を彷彿とさせてくれます。
昼間はただの箱。
他のエアロパーツに大きな違いはなし。
ヘッドライトについては、中位モデル以上はLEDで、ハイビームオートレベライザー付きとなります。
自動で車や歩行者等を検知して光の強さを調整する機能。
オートハイ/ロービーム切り替えとは違う仕組み。
エントリーモデルはハロゲンランプ。
今時ハロゲンランプで新車を買うのかは疑問です。
ホイールは上位モデルのみ16インチアルミホイールで、他のモデルは15インチとなります。
e powerとガソリンタイプではかなりホイールのデザインが異なります。
e powerの方がごつい感じ、ガソリンタイプはいたって普通のデザイン。
車体の大きさは
全長 4770mm
全幅 1740mm
全高 1865mm
ハイウェイスターモデルは3ナンバー規格となります。
通常モデルは全幅が1695mmとなるため5ナンバー規格です。
どちらのモデルも全幅がかなり抑えられていますね。
フォルクスワーゲンゴルフよりも全幅が小さいスレンダータイプの車体です。
日本の狭い道路事情では嬉しい大きさですね。
前方の視界についてもシート座高が高く、非常に見やすくなっています。
Aピラーも太くありませんので右折時にも安心して前方確認が可能。
とにかく公式サイトでも運転するママさん向けに記事が作られているものもあり、運転しやすさ、取り回しの楽さを全面にアピールしております。
ちなみにうちの奥様は軽自動車しか運転ができないと公言していましたが、試乗した時にこれなら運転できるかもとおっしゃっていました。

外装の良い所
・ ついにオラオラ顔を取得、エアロパーツも豊富
・ 運転の視界性はミニバンの中でも優れている
・ 標準でLED、オートライト付き

外装の悪い所
・ ホイールが15インチ、貧相にみえる
・ オートハイビームが使い物にならない
・ エントリーモデルはただの商用車
内装

シートは上級モデルが合皮、中位以下はトリコット素材とジャガード織物という素材のコンビシート。
いずれも座り心地は良く、長時間運転していても疲れません。
シートや内装の色を白か黒基調かの選択が可能。
内装を中々豪華にみえて安っぽさは感じません。
子供がいる家庭では白は汚れが目立ちそうで怖いですね。
ただし色基調が変えられるのは中位グレード以上のみ。
ハンドルは本革巻きで、円形ではなく、下部が凹んでおり通常のハンドルよりもコンパクトにみえます。
このタイプの形状は運転しやすいですよ、大きくハンドルを切る時にコンパクトなので手が回しやすいです。
そして他社の車を運転する時に非常に違和感がでます。
シフトノブはe powerモデルとガソリンモデルで違いがあります。
e powerは電子式シフトノブで、ガソリンモデルの良くあるストレート式とは少し操作が異なります。
まず、右にレバーを操作してから、それぞれ上に押すとバッグギア、そのままだとニュートラル、下に押すとドライブに入ります。
操作した後は真ん中に戻る仕様です。
リーフやノートは丸形の貧相なボタン型でしたが、操作方法は一緒です。
このレバーが曲者で通常モデルよりもレバーが短いので手が届きにくく、慣れの問題でしょうがいちいち右に操作してから上とか下の操作をしなければいけないので手間がかかります。
駐車時に切り返す時に面倒でした。
電動パーキング、オートホールドは全グレードオプション。
ぜひ標準にしてほしい。
エアコンはもちろんオートエアコンで、上位モデルになるとプラズマクラスターが搭載されます。
私はプラズマクラスター空気清浄機を常に車に入れているため羨ましいです。
後部座席

後部座席はミニバンだけに非常に快適な作りになっています。
全高1800mm以上の1.2~2.0ℓクラスのバンで室内の長さと幅が一番広い。
アルファードにはさすがに勝てませんが、エルグランドと同じくらいの広さに感じます。
中位グレードから超ロングスライド+横スライドが搭載。
めちゃくちゃ広くセカンドシートが使えるので、VIPになった気分が味わえます。
USBソケットもセカンド、サードシートに2個づつ設置。
ハンズフリーオートスライドドアを装備、荷物で両手が塞がっていても足の操作でドアが開きます。
コツが必要で初見で空けられた人を見たことがありません。
私の周りがセンスがないだけだろうか・・・
e powerとガソリンモデルの大きな違いはアームレストとセカンドシートです。
ガソリンモデルは運転席の真ん中にあるアームレストが移動式になっており、後ろに移動させるとセカンドシートが独立式から変化して3名乗車できるシートに変わります。
e powerはアームレストは固定されており、セカンドシートが両側にアームレストが搭載されているキャプテンシートとなります。
トランクについてはサードシートは低格納式で、低い位置に格納されるので意外と邪魔です。
視界性は良いんですがね。
ハーフバッグドアが搭載されているので狭い場所でもトランクが空けられます。
これは地味に嬉しい装備です。

内装の良い所
・ 同クラス一番の室内空間の広さ
・ 超ロングスライドのセカンドシートが使いやすい
・ ハーフバッグドアはあると便利

内装の悪い所
・ e powerの電子式シフトノブの使い勝手がいまいち
・ サードシートが低格納式なので視界性は良いが少し収納時に邪魔になる
・ エントリーモデルは超ロングスライド等の装備は無し。貧相。
走行性能

国土交通省管轄の予防安全性能の試験でレクサスUX、NX、ESの3車種と並び首位となっています。(2020年現在)
の割にはアラウンドビューモニターはオプション装備。
単眼カメラからミリ波レーダーカメラに切り替えたので自動ブレーキが昼だけでなく夜間でも働いてくれるようになりました。
e powerモデルには車両接近通報装置が付いているので、低速走行時に前方、後方に歩行者や車等がいると、その検知した物に音色を奏でて接近を知らせてくれます。
クルーズコントロールのプロパイロットはオプションで下位モデルは装備できません。
走りに関してはモデルによりかなり違いがあります。
ガソリンモデルは加速がもっさりしており、多人数乗降時にはパワー不足を感じます。
ロードノイズは比較的静かで、多少の段差なら不快に感じません。
ミニバンにしてはステアリングもスムーズで、制御機能が上手く働いており山道でも安心して運転ができます。
また、ブレーキホールド解除時のアクセルワークにクセがあり、坂道で解除するときにアクセルを軽く踏むと進まない時があります。
これが厄介で、解除時に進まない状態になるとかなりアクセルを踏み込まないと前進ができません。
実燃費は一般道で大体10~11km/l。
e powerはエンジンはあくまで発電用、モーター駆動のみで動くので電気自動車特有のリニア間が味わえます。
これが中々気持ちいい。
静寂性も電気自動車なのでエンジン駆動よりも優れています。
エンジンが動いていないときは全くと言っていいほど音がでません。
ステアリングはガソリン車同様にスムーズで安定感のある走りができます。
また、アクセルペダルだけで加減速できるe pedalが搭載されています。
はじめはアクセルを離すと回生ブレーキが瞬時に発動するため、違和感を感じますが、慣れてくるとアクセルブレーキの足の組み換え作業が減るため、非常に運転が楽に感じます。
踏み間違えにも一定の効果がありそうなので便利な機能ですね。
ドライブモードでe pedalから普通のアクセルブレーキ操作に戻すこともできるので状況に応じて使い分けていきましょう。
また、マナーモードと言われる機能があり、エンジン発電の機能を意図的に減らすことができるため、夜間の住宅街でも迷惑は掛かりません。
こちらの実燃費は一般道で16.5~17.5km/l。

走行性能の良い所
・ 予防安全性能試験で首位獲得。
・ 自動ブレーキも夜間歩行者対応となった
・ 全高が高い割には走行性能に安定感がある

走行性能の悪い所
・ 電動パーキング、オートホールドがオプション装備
・ ガソリンタイプの加速とアクセルワークのクセが強い
・ アラウンドビューモニターもオプション。
まとめ
予防安全も万全で、走行性能も悪くなく、後部座席も使い勝手が良い。
何となく販売台数が上位になるのもうなずけます。
しかし下位モデルは色々と装備が省かれており実質選択肢には入ってきませんね。
日産自慢のプロパイロットすら付けられないとは・・・
なのでおススメは中位グレードですね。
上位モデルであってもアラウンドビューモニター等の選択がオプションになっており、あまり差を感じません。
オプション装備をつけないと割と貧弱なため、必然的に多くのオプションを付けることになると思いますので、通常の値段表記以上の値段になることは必至です。
それでも室内空間が使いやすく、ファミリーカーとして適任ですので買う価値はあります!
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新車の見積もりは店頭じゃないとできないと思っていましたが、便利なサイトを見つけてしましました。
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中古車買い取り
愛車を売りに出す時にそのままディーラーさんの言い値で出しちゃっていませんか?
中古車市場は日々変化しており、お店によって力を入れている車種も違います。
複数の引き取り会社に査定してもらった方が愛車の価値が分かりますよ!
長年乗ってた愛車が高く売れるに越したことはないですからね。
私の場合、10キロ越えのマークXに10万円の査定額がつきました。
ディーラーには廃車と言われていたのですがね・・・
私の上司の場合もクラウンマジェスタを売る時に一括査定をしたら最大20万円程の差がでていましたので、そのまま売らずに、まずは一回複数の会社に査定してもらうことをお勧めしています。

